ご葬儀の準備と流れ
お葬式には、「こうしなければならない」ということは一切ありません。
法律で決められている事は「死後24時間は火葬してはいけない」これだけです。
「お葬式について何も知らない」というのが当たり前ですが、その時になると、人は平常心ではいられないものですので、後悔しない葬儀を行うためには、次のような事前の準備が大切になりますので参考までにどうぞお読みください。
以下は、葬儀を行う事になったとき、まずご家族でお決めにならなければならない事です。
葬儀の規模(会葬者の予想人数と費用)を決める
会葬者の予想人数で大体の葬儀の費用が決まります。故人のお付き合いで「家族だけ」「親戚だけ」「友人まで」「会社の方たちまで」など、どこまで通知するのかあらかじめ予定を立てる必要があります。会葬者予想人数が50人なのに100人分の会場と祭壇とお斎(お食事)を用意しては、費用の面でご家族に大きな負担がかかってしまう事になります。
ご葬儀に参列なさるかたは「お香典」という、お気持ちをお持ちくださいます。葬儀の費用をすべてお一人やご家族で抱え込まず、お香典という周りお支えのことも考えてお決めください。
葬儀の形式(宗教、宗派)を決める
日本の宗教はさまざまです。また、いかなる人も、宗教を信じる自由・宗教を変える自由・宗教を信じない自由があります。
特にお決まりでない方、お悩みの方のご依頼にも、当寺は、以前の宗教や宗派を問わずお答えいたしますが、日蓮宗の法式にてご供養させていただきます。
葬儀までのご遺体を安置する場所
葬儀を行う時は、火葬の日取りとお時間に合わせ葬儀の日程とお時間を決めます。
友引の日は火葬場がお休みの場合があり、葬儀の日程が伸びる場合がございます。
その時に必要となるのが、ご遺体を安置なさる場所です。ご自宅からお近くで、斎場や葬儀社さまで預かっていただける場所があればそこをお勧めいたします。
場所を決める(セレモニーホールや斎場)
ひと昔前はご自宅での葬儀が当たり前でしたが、現代はセレモニーホールや斎場(火葬場)でご葬儀をなさる方が多くいらっしゃいます。
本来であれば、故人が住み慣れたご自宅でお送りされることが望ましいと思いますが、ご自宅で葬儀をなさるとご家族への負担が大きい為、使用料がかかりますが、セレモニーホールなどで行うのが一般的です。
斎場(火葬場)で葬儀をなさると、車での移動がなく便利です。市(区)の行政が行う斎場(火葬場)があります、その市(区)により使用料が低くなる場合がございますので、各役所にご確認ください。
予算を決める
葬儀にかかる費用はたくさんあります。葬儀を行う場所の使用料・祭壇の大きさ・棺桶のグレード・お斎(来ていただける方へのお食事の振る舞い)・火葬料・火葬場までのお車代・葬儀社さんの人件費などです。
もちろん「葬儀に費用をかけてしっかり見送ってほしい」という方もいれば「あまり費用をかけずに行ってほしい」という方もいらっしゃいます。ご自身だけの考えではなく、故人の意思を尊重した上で、お決めになられたらと思います。
葬儀社を選ぶ
葬儀社さんも様々です。地元で古くから営んでいるところもあれば、新しくできた葬儀社さんもあります。ご家族でよく検討し信頼できる葬儀社をお選びください。
安心して葬儀を行うにあたり、あくまで参考にしていただけたらと思います。
この他、解らないことはお気軽にご質問・ご相談ください。
初七日から七日ごとに三十五日、七七(四十九)日忌、そして埋葬
四十九日までは来世の行き先が決まるという、もっとも重要な日々で、故人の成仏を願い霊山浄土に行けるように七日ごとに法要を営みます。
葬儀のときの白木の位牌は仮のものですので、四十九日法要までに本位牌を準備いたします。本位牌は、仏壇屋さんで求めることができます。位牌の種類や、価格もさまざまです。位牌が出来ましたら、お寺で開眼(魂入れ)の供養をしていただきます。