社員研修感想文

2023年2月27日 社員研修

30代 部長職 女性
今回は研修に参加させていただきありがとうございました。1泊2日という短い時間ではありましたが、都会の喧騒から離れ、スマートフォンも手放し、 座禅や写経を通じてひたすら心を無にしたり、自分自身と向き合う機会を得られたことは非常に貴重な経験となりました。今回学んだことは次の通りです。

■ 極端ではなくバランスが重要であること
仏教ではお寺の掃除が修行の一環になっており、掃除を通じて心を磨くという考え方があるそうです。そう言うと、きれいにすればするほど良いだろうと、際限なくやってしまうことがありますが、いくら良いこととはいえやりすぎは良くなくて、適度なところでやめることが大事だそうです。 仕事においても、完璧を求めて時間をかけすぎてしまい、無駄に自分を苦しめることもあるので、「適度」なところを見極めてバランスよい判断をすることが重要なのだと改めて気づかされました。このバランス感覚を磨いていきたいと思いました。

■ 不要な思い込みを捨てること
たとえ仏教の教えであったとしても、自分に必要なくなったら捨てることが大事、ということを学びました(いかだの例え)。 仕事においては「管理職として確固たる考えをもち、それをブラさないこと」が非常に大事だと思ってきましたが、その「確固たる考え」も外部環境や時代の流れや自分自身の価値観の変化等によって変わり得るものであり、一度決めたからといってそれにこだわることが必ずしも良いというわけではないのだと気づきました。自分が仕事を進めるにあたっても、思い込みに捕らわれず、自分の考えは間違っているかもしれないとか、不要なこだわりかもしれないと検証し、不要と気づいた場合にはこだわりなく考えを変える柔軟性を身に着けていきたいと思いました。

■ 考えない訓練
座禅を通じて、外部の物音や雑念から思考を切り離し、呼吸に集中する体験をしました。日常生活や仕事においても、答えの出ないことで逡巡したり、自分でどうにもならないことを考えてしまったりすることがありますが、「考えても仕方のないことを考えないこと」も訓練によって体得できるものだと知りました。仕事においても私生活においても、不要なことは切り離し、本当に必要なことや、やるべきことに考えるエネルギーや時間を割くことでより成果を出すことができるし、生産的な充実した生活を送ることができるのではないかと感じました。

40代 部長職 男性
2日間の禅寺研修に参加させて頂きました。非常に良い経験になりました。研修期間中は大変お世話になりました。ありがとうございました。
研修中の2日間は、”『心を穏やかに』する方法の習得” を目的に参加しました。坐禅・読経・写経・唱題行などの修行内容を通して、短い間ではありますが仏教に触れることができました。その上で、住職からいただく話や仏教の教えなどから、人間関係や仕事の成果などに対して自身の思考や心のあり方を見つめる大事さを再認識しました。最終的には、禅寺研修を通じて心が穏やかになる瞬間がありました。2日間が短い、そう感じることができる研修でした。研修を通じて日常においても時間を停めてリラックス/リフレックスする習慣を作っていこう。また、仕事においても『心』を大事にする組織づくりを行い今まで以上に成果を上げていきたい、と考えています。

40代 課長職 男性
【総括】 日々の仕事や生活に追われる日々から非日常的なことをすることによって自分自身と向 き合うことができたかと思ってます。座禅や朝夕のお勤めなどで足がしびれるなど慣れな いことが多くて苦しい時もありましたが、散歩で心を落ち着かせたりと心の状態が日常生 活の中で与える影響を感じました。
時間に追われ心の余裕をなくしている状態とそうでないのとでは自分自身だけでなく、周 りに与える影響も変わってくると思いますので、心の平穏を保てるように時には座禅など で自らと向き合い、心を落ち着かせる時間を作っていくことも必要だなと思いました。

【印象にのこったブッダの教え】
「1 人の時間を価値ある時間にする」
アスリートは周りで皆が遊んでいても一人で練習しているという例をあげると 目的に向かって何かをするときには周りに流されず、一人の時間を価値のある時間にす ることが大事ということであり、それは孤立しているわけではなくあくまでも目的に向 かっているがために自らが選択して行っていることなので一人=孤立や孤独というとら え方ではなく、自らの価値を高めると思えば苦ではなく、まい進できるのだと思いました。

40代 課長職 男性
この度は、非常に貴重な体験をさせていただいたことに感謝いたします。 誠に、ありがとうございました。 今回は、座禅から掃除から、何をするのにあたり一生懸命取り組んでみました。
結果。 終了した時点で、清々しい気持ちになり、集中力が増してきている、 気力が沸いてきていることに気づきました。 気力の充実を感じております。

●ブッタの教えの中で
過去、未来ばかりにとらわれず、「今を大切に、今日という日を大事」にという言葉。 先ばかり気になりすぎて、目の前の事がおろそかになる これは駄目だと思いました。
今回の体験で学んだ事として 一つ一つのことを丁寧に行う、これまで以上に行うこと、何をするにも丁寧に行う事。 一つ一つの作業を、丁寧に一生懸命やっていこうをと思いました。 2 日間ありがとうございました。

30代 課長職 男性
研修を受けて
普段の「便利」で「スマートな」生活から切り離した、原始的な時間を過ごし、心を落ち着かせ、自分と向き合う機会を頂けました。 座禅や唱題行では、中々無になるための集中ができず、仕事のことをはじめ様々な邪念が巡ってしまいました。
今回の研修では、様々なブッダの言葉を知ることで、自己否定や自己肯定ということではな くありのままを受け入れることが大切なのだと学びました。
「氷多きに水多し」という言葉が印象的でした。 普段の生活や修行によって多くの煩悩に気付き、自身のネガティブな要素を知ることになりますが、その煩悩と向き合い、乗り越えることで心の落ち着きと安らぎを手に入れられるようになると知り、その境地になりたいと思いました。
今回の経験を生かして、仕事だけではなく様々な事象に対してありのまま(事実)を受け入れ、それに対する感情をコントロールできるようになります。 貴重な体験をさせて頂きありがとうございました。

30代 課長職 女性
この度は、貴重な体験をさせて頂き、誠にありがとうございました。 日々の業務を離れ、禅寺研修という非日常を体験できたことは、私にとってとてもプラスとなりました。
私の本研修を通しての目標は、「心の平穏を取り戻すこと」「気分のムラが無い自分になる こと」でした。座禅を通して、ゆっくりと一つのことに集中できる時間ができ、自分自身に向き合うことができました。座禅の時間中は、頭がクリアにすることができることが分かった為、今後何か悩み事やイライラすることがあった時は、座禅をして頭をリフレッシュさせようと思いました。

研修中には、ブッタの教えを学ぶことができ、その中で印象に残った言葉がありましたの で、紹介したいと思います。
「身口意の三業」、口から出す言葉と日々の行動が今の自分を形成しているという意味だそうです。これからは毎日ポジティブな言葉、ポジティブな行動を意識して行っていこうと思 います。

20代 課長職 男性
この度は研修に参加させていただきありがとうございます。 研修を通して、感じたことは2点になります。
1点目は、新しい課題として集中力にもムラがあることです。座禅を 30 分×4本行いま したが、心を無にすることは正直できませんでした。住職から教えていただいたコツ(起きた事象からの連想をしない、呼吸時間を数えるなど)を実践しましたが、一朝一夕では身につかないと感じました。実際の業務中に置き換えてみても、目の前のタスク以外のタスクが気になって集中できないなど、思い当たる節が多々あります。ただし、集中力がな いというわけではなく、写経など好きなことには無心で集中することができたので、集中力のかけ方に問題があると理解しました。いかに目の前のタスクや苦手なタスクに集中力を向けられるかが今後の課題だと感じました。

2点目は、感謝の気持ちを持つべきだということです。毎日食事にありつける、きれいな環境が保たれている裏には、様々な人やものに支えられていると改めて感じました。 また、この研修を開催している智弘院さんや研修を受けさせてもらった会社にも、研修を受けていることが当たり前のことではないと再認識しました。 普段では味わえない非日常的な生活や修行を通して、感謝の気持ちは忘れてはいけないと感じております。
今回の研修を受けるにあたって、自身の課題は気分や調子にムラがあることでした。自分 のリフレッシュ方法を確立しておくこと、ゆっくり呼吸を整えること、都度自分を客観視 することを意識して、今後の業務に励みたいと思います。

2023年1月 一泊二日 若手管理職研修

30代 部長職
この度は研修の参加をさせて頂きまして誠にありがとうございました。
1 泊 2 日という期間ではありましたが、都会の生活から離れて静かな環境の中で過ごす禅寺体験は自分を見つめ直すいい機会となりました。
最近では、「デジタルデトックス」など流行りの言葉がある通り、スマートフォンやPCな どを含めた電子機器から常に視覚・聴覚などの五感で情報を受け取り続ける生活となり、本 当の意味でのリフレッシュが難しい環境でしたが、自分を空っぽにして考えるいい機会と なりました。

研修の中では座禅を組んで瞑想を行う機会が何度もありましたが、実施していくにつれて 集中力が高まり脳内のリフレッシュを実感出来た為、普段の生活でも取り入れてみようと 思います。
住職からは、ブッタの教えは心の在り方や人生の生き方について説いているという話を頂 き、不安や悩みを持っている人たちを導いてくれる指針や拠り所になっているのだと感じ ました。
今回の体験や得た知識を活かして、普段のマネジメントや自身の仕事の整理にも取り入れ ていき、質の高い丁寧な経営を行えるように意識して参ります。
2日間の研修誠にありがとうございました。
40代 課長職
1月で冬場ということもあり、「寒い」「正座が辛い」というのが率直な感想です。
ただ、今まで体験したことのない座禅や写経に取組み、集中力が高まったと実感しています。座禅のように何も考えない時間も必要であり、私生活や仕事での悩みを忘れ、リセットすることも必要だと感じました。

ブッダの教え
・避けられないできごとは受け入れる(死、病、失敗など)
失敗しないように準備をすることも必要だが、あまり考え過ぎてもなかなか前進できないため、失敗など避けられないことは恐れず、ドンと構えることも必要であると感じました。
・弱気になりすぎないようにする
うまくいかないなぁという気持ちは人から自信と積極性を奪うという解説があり、自分にも当てはまっている部分があると感じました。何事も自信を持って取り組むことが必要であり、自信を付けるための努力や準備は必要だが、あまり考えすぎず「とりあえずやってみる」という行動も必要であると感じました。
・大人になっても学びが不要になるわけではない
「学ぶことの少ない人は牛のように老いる」という言葉があり、歳を取って改めて実感しましたが、年下の同僚に抜かれないよう、自分自身が成長し続けることが必要であり、努力を止めた途端、衰退に繋がるため、改めて学び続けることが必要であると考えさせられました。 以上

20代 課長職
今回の研修を通して、「心を整える」ことのきっかけを掴むことができ、非常に有意義な経験をさせていただきました。改めて、研修に参加させていただき有難うございました。
研修を受講して良かったこと・得られた知見としては大きく3点ございます。

まず1点目として、心身ともに大いにリフレッシュ出来ましたことがございます。普段は都内の事務所で忙殺される日々を送っていますが、今回、都心から離れた寺院で規則正しい生活を行うことで、心が澄まされるような実感がありました。
2点目は「心の動きを客観視する」という考え方です。
座禅において、電話が鳴る・物音が聞こえるなどによって集中が切れることがありますが、「今、物音を気にしたな」と自分を客観視することで、頭を切り替えてすぐに元の座禅に集中することができます。このことは、座禅以外にも活用することができ、周りを気にしすぎる性格の自分にとってはとても勉強になりました。
3点目は縁を大事にするということです。

2日間の修行を通じて、住職が「ご縁」という言葉を度々口にされていて、何事にも縁があり、そこに対しての感謝を忘れない姿がとても印象に残っています。ぼんやりではありますが、私自身も今ある縁は大事にしなければならないなと考えされられました。
そして、研修が終わった今は、体験した修行や考え方の全てが一つの環のように連なっている様に感じます。安定した環境は心の安定に繋がり、心の安定が周りへの配慮になり、それがまた自分の環境を作り…といったように良い循環を生み出します。研修を通して、自身の考え方の指標ができ、とても良かったと感じています。2日間有難うございました。 以上

30代 課長職
坐禅を通して『「今」に集中する』ことで、心がスッキリするのを感じました。また心がスッキリすることで、「また明日から頑張ろう」というような活力が自然と湧いてくるのを覚えました。
修行というと滝行のような大変厳しいものをイメージする方が多いと思いますが、坐禅のように⾧時間なにもせずにじっとしているのも辛いものです。特に、普段忙しくしている人や暇さえあればスマホをいじっているような人にとっては、坐禅は時が経つのが遅く、永遠のようにも感じるかもしれません。
だからこそ、「今」に集中することが大切になります。自分の呼吸を整えることに集中したり瞑想に集中したりするなど「今」に集中することで、何もしない苦痛がなくなり、むしろ時を経つのを忘れ、心がスッキリしました。

仏教の世界には「前後際断」という言葉あるようです。これは、「過去は変えられず、 未来のことは分からないので、現在に最善を尽くすべきだ」という意味だそうです。坐禅も、「今」に集中することで、考えても仕方がないことを考えないようにすることに意義があるのではないかと思いました。
私自身、過去のあやまちについてクヨクヨしたり将来を杞憂することがありますが、坐禅を通してそのような思考を断ち切ることで、スッキリすることが出来たのだと思います。その意味では坐禅は精神面の強化につながり、今後の生活にも取り入れていきたいと思いました。

20代 課長職
この度は貴重な経験をさせて頂いたこと感謝いたします。
研修を通して、特に下記 3 点が印象に残りましたので記載させて頂きます。
1. 常に情報が取り巻いている
仕事中はもちろん、プライベートな時間も常に情報が取り巻いていて、本当に一つのことに集中するという機会が少なくなっていると感じました。研修では所謂「ながら」のものは無く目の前の一つひとつに集中してやりきるということを経験しました。自分でも「ながら」の行動が当たり前になっていたため、この研修での経験は非常に新鮮に感じました。座禅は日々の生活の中でも簡単に取り入れられる内容 だと思うので1日に数分でもやってみようと思いました。

2. 継続することの価値一泊二日という日程のおかげで夜から朝にかけてのお寺でのルーティーンを経験できた。「おつとめ」と呼ばれていましたが、1年365日休まず行っているという点は驚きました。研修という1回きりの体験では大変さよりも新鮮さが勝ちますが、果たして自分がもし同じ立場になった時に同じことが継続できるのかと改めて尊敬いたしました。明日も同じ朝は来ないという常に変化が絶えない社会の中で、変わらず継続することの価値というものも確かにあるのだと知りました。

3. 「聞いたことがあること」と「やったことがあること」の差
住職のお話で印象に残っているのは「知らないこと」と「知っていること」の差は大きいし「聞いたことがある」のと「やったことがある」ことの差も大きいというものです。
研修内容の一つひとつが聞いたことはあるけれど、やったことは無い内容で、この研修によって少なくとも聞いたことがあるだけの人よりは、一歩成長することができたと感じています。改めて良い研修となりました。ありがとうございました。 以上

30代 課長職
この度は、1 泊 2 日の修行体験を通して大変貴重な経験をさせて頂き有難うございまし た。 通常、人生で経験することのないことができ楽しめました。
特に座禅は、今後自身の生活に取り入れようと思いました。
座禅の本旨である呼吸を整えて無心になることは、仕事において切り替えが必要な時に実 践していこうと思います。

2022年11月 一泊二日 若手管理職研修

30代 会社代表 男性
今を見つめ直す、丁寧に生きる事を意識するきっかけになりました。 研修に参加でき良かったと思います。 「三世因果の法則」、今現在は過去の結果であると同時に未来の結果の原因にもなっている、というお話が印象に残りました。 結果には必ず原因が先んじるという事で、未来の新しい結果のために、新しい原因を作っていく事を意識いたします。 組織の長として、一つ一つの数字の変化・従業員の変化に丁寧に気付き分析し、質の 良い、長期スパンでの組織成果に繋げたいと考えました。2日間有難う御座いました。

30代 部長職 男性
この度は、1 泊 2 日の修行体験を通して大変貴重な経験をさせて頂き有難うございました。 下記 2 点が特に心に残った内容となる為、記載させて頂きます。
■常に感謝の気持ちを持つ 普段、当たり前に行っている事や、してもらっている事は決して当たり前ではなく、『感謝の気持ち』を忘れないと意識する事が出来ました。例えば、仕事において周りの方々に助けてもらっている事、自宅で妻が身の回りの事を当たり前に行ってくれている事で、仕事に集中する事ができ、今の自分があるという事を改めて気付かされました。今後は常に感謝の気持ちを忘れずに、周囲の人との関わりは決して当たり前の事ではなく、『感謝の気持ち』を意識していかなければならないと再認識させられました。

■自分と向き合う 今回、初めて座禅を行いましたが、呼吸を整え気持ちを落ち着かし、今の自分と向き合う という事がこれほど難しい事だとは思いませんでした。 集中しているつもりでも、余計な考えや雑念が入ってきてしまい、プラスの感情やマイナスの感情、考えてもどうしようもない事等、様々な感情が入り混じっている事を痛感させられました。但し、回数を重ねるごとに徐々に改善され、雑念が気にならない程、集中する事が出来ました。それにより、今の自分を考え直すきっかけにもなり、大変良い経験が出来ました。
30代 部長職 男性
研修を通して感じたことは、「今」の自分は「過去」の自分がつくっており、「未来」の自分は「今」の自分が作っているため、今と向き合い大切にすることが重要であるということです。日々の生活では常に頭や身体を動かしています。何も考えず、何もしない時間を作ることで自分を見つめなおし、自分の判断、行動が正しかったのかを振り返り将来に繋がる生 活をしたいと思います。

また、仕事においてはゴールを明示する事の重要性を改めて実感しました。経を何度も唱えた際、「終わり(時間的なもの含)」がわからないまま唱えるのと、「終わり」がわかって 唱えるのとでは、心の持ちようが違いました。仕事をする際、依頼する際には細かく目標を設定しようと思います。2 日間でしたが、貴重な経験をさせていただきありがとうございました。

30代 課長職 男性
1泊2日の修行体験をさせていただき、ありがとうございました。 2日間を通して、「一つのことを丁寧に行う」ということの大切さを学ぶことができました。「丁寧」というのは、一つ一つの動作ということだけではなく、その行為自体の意味や、思いや考えを巡らせてじっくり考える、という「丁寧に考える」という意味でもあります。言い訳にはなりますが、日々の日常生活では仕事や家庭に忙殺されてしまい、ゆっくり物事を考えるということができておりませんでした。今回の修行を経験し、時にはゆっくり心を落ち着かせて考えることが、日常生活でも必要であることを感じました。 座禅のあいだに「感謝」について思いを巡らせておりましたが、その時自分が修行体験を受けることができているということだけでも、休日に子供の面倒を見てくれている家族、自分が修行中に出勤している同僚、部下などの支えがあってこそ、ということを改めて考えることができました。こういった当たり前にしなければならない感謝の気持ちを再認識する良い機会となりました。

また、普段の朝食は起床後すぐにトースト1枚を惰性で食べる、というような形になっております。今回の修行では、起床後に朝勤・掃除を行った後、座って朝粥とお漬物をいただくという朝食でした。落ち着いて朝食をいただくということもそうですが、お粥をいただいたときに内蔵が温まる感じがしたことが印象深く残っております。食事の 「陽」と「陰」の話を住職から教えていただき、毎日は難しいかもしれませんが休日だけでも同じような形の朝食にしてみようと思います。 座禅や唱題行、写経など普段体験することができない修行を体験できたこともよい経験になりました。また、家族以外の人との共同生活を行うことで、譲り合い、助け合いの大切さを改めて感じました。2日間お世話になりました。誠にありがとうございました。

30代 課長職 女性
集中することと丁寧に生きること。
総括  読経、座禅、唱題行、作務、写経などを1泊2日かけて繰り返し行いました。食事中や修行の合間に 住職から仏の教えを説いてもらい、心の豊かさをはぐくむことができた 2 日間でした。また、普段は仕事での関わり合いがありませんでしたが、共同生活を過ごすことにより、より一層一体感がでたと感じました。 印象に残ったことは座禅と写経です。
座禅 「何も考えない」ということの難しさを学びました。もともと私が持っていた座禅のイメージは、「正座になり、動いているとたたかれる」という負の内容でした。実際は全く異なりました。座禅とは姿勢を正し、呼吸を調え、精神統一をするものでした。何も考えず無で過ごす。希望者にのみ警策を用いて喝を入れてもらえていました。1日目はあいにくの天気で、雨が降っていたのですが、座禅中いつもは気にならない雨の音や風の音がはっきりと聞こえてきて、特別な時間を過ごすことができました。30分の座禅ですが 5分おきくらいに集中が途切れてしまっていました。2 日目は秋晴れの過ごしやすい天気で前日とは違った雰囲気で座禅を楽しむことができました。30分の座禅にも慣れ、15分程度集中して座禅ができました。
写経 普段はオフィスワークで、キーボードを主に使用しているため、文字を書くという作業は、走り書きのメモ程度です。そのため後から見たらなんて書いてあるかもよくわからないような文字もたくさんあります。写経は筆を使い、心を落ち着かせ一字一字丁寧に書くことが求められます。とめ・はねを意識して書くことで、1時間以上集中することができました。
ブッダの教え
・自分を励ますのも戒めるのも自分自身 他人からの高評価・低評価で一喜一憂はしない。自分を的確に評価できるのは他人ではなく自分自身である。
・他人に期待しない ブッダが示した道は自分で歩まないといけない。→ブッダが悟りを開いてくれるのではなく、自分が悟りを開く必要がある。同様に、自分が他人を清めることはできない。 他人に期待するのではなく、自分でできることを考える。
・すべての行動が未来につながる 悪い結果だけでなく、良い結果を自分にもたらすのも因果応報である。行いを反省して心を穏やかに保つことが幸せに結びつく。
・氷は煩悩、水は悟りの境地 氷と水は溶けても本質は同じである。 ストレスや悩みの原因となる煩悩。しかし自分の心と向き合い煩悩を改められれば心の豊かさに変化する。

30代 課長職 男性
修行体験参加にあたって、素直な感想としては自分を見つめ直すことができた。ということです。 部下を纏める立場として精神的に安定した動じない気持ちを養いたいと思い参加しました。「急な仕事を振られ予定通りに仕事が終わらなくなる」「部下からの依頼」など突発的な業務が増え、業務が多岐に渡った際に感情が出やすくなっていると感じています。しかし部下の成⾧、成果の為には落ち着いて頼れる、安心できる場にすることが大切であり私自身精神的に頼られる人間になる必要がありました。

修行体験では座禅や写経と非日常の世界に身を置くことで見つめ直す機会となりました。特に座禅では最初に10 分、二回目か 30 分と時間を延ばしましたが最初は足の痛みもあ り10 分で限界だと感じていました。 しかし回数をこなすうちに 30 分があっという間になっていきました。これは意識が散漫 になっていることで余計なことを考えているからなのだと実感しています。 同様に日常に於いて感情的になり集中が切れる原因は意識が散漫になっているからであり、日常に慣れることで視野も狭くなっていてはいい結果も生み出せないと思慮。 今回の修行体験を得て業務が溢れ焦るような事態になった時こそ改めて自分を見つめ直す 時間を作り、スキルの中で優先順位をつけて感情や業務の仕分けをすることで結果的に良 い結果を生み出せるのではないかとの考えに至りました。 仕事だけではなく日常に於いても安定した人間となれるよう定期的に自分を見つめ直す時 間を確保し今回の修行体験を活かして参ります。

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